動画配信プラットフォームの配信方法ごとのメリット・デメリットを知ろう!
動画配信プラットフォームの種類は、無料のものから有料のものまで、種類はさまざま存在していますが、動画配信を行う際の配信方法にも、多くの方法があることをご存知でしょうか。動画配信の方法は大きく3つの方法にわけることができるため、今回は3つの動画配信の方法について、メリットとデメリットを交えて説明します。
ストリーミング配信のメリット・デメリット
動画を配信する方法は、大きく3つの方法にわけることができます。
まずはストリーミング配信です。インターネットに接続している状態で動画を再生する方法をストリーミング配信といいます。動画ファイルのデータを小さなサイズに分けて、順番に受信し、受信した分から再生していく配信方法です。ストリーミング配信にはオンデマンド配信と、ライブ配信があります。オンデマンド配信は、サーバ上にすでに用意されている動画ファイルを再生する方法で、ライブ配信はリアルタイムで配信されている生の動画を見る方法です。この2つの配信方法でストリーミング配信は成立しているといえます。
ストリーミング配信のメリットは、コピーがしづらいという点で、セキュリティの面でも優れているのです。また、ライブ配信を行うことも容易なため、配信者と視聴者の距離も近く、コミュニケーションを取りながら配信を行うことができます。
一方、デメリットは、配信コストがかかるという点と、ファイルの保存ができないため、オフラインでの動画ファイル再生には適していないという点です。さらに、配信専用のストリーミングサーバも必要となる点と、そもそもインターネット通信環境がよくないと、スムーズな動画の再生ができないという点もあります。
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ダウンロード配信のメリット・デメリット
ダウンロード配信とは、動画データを、最初にパソコンやスマートフォンなどの端末にダウンロードを行い、再生する方法です。ダウンロード配信のメリットは、オフラインでも回線速度が遅くても再生ができる点です。動画データのダウンロードを行う際はオンラインで対応を行いますが、ダウンロードをしてしまえばいつでも再生が可能で、通信を気にすることなくスムーズな再生が可能なのです。また、コストも低く済む点と、サーバへの負担も少ない点もメリットといえます。
ダウンロード配信のデメリットは、コピーされるリスクが非常に高いという点です。自身の端末にダウンロードを行う以上、ダウンロードした動画データは第三者によっていつでもアップロードされる点があり、大きなリスクといえるでしょう。また、ライブ配信もできないため、配信者と視聴者の距離感は、ストリーミング再生よりも遠く感じてしまうというデメリットがあります。
プログレッシブダウンロード配信のメリット・デメリット
最後にプログレッシブダウンロード配信について説明します。動画データのダウンロードと並行して、同時にデータを再生し、動画を視聴する方法をプログレッシブダウンロード配信です。動画を視聴しながら、自身の端末にも一時ファイルとして、データ保存を行います。いわば、ストリーミング配信とダウンロード配信の双方の利点を兼ね備えたハイブリッド配信ともいえるかもしれません。プログレッシブダウンロード配信は、擬似ストリーミング方式とも呼ばれ、動画データをダウンロードした部分までならば、オフラインに切り替えても視聴できるのです。いまやおなじみとなった、世界でもっとも有名な動画配信プラットフォームであるYouTubeも、プログレッシブダウンロード配信方法です。
プログレッシブダウンロード配信のメリットは、上述の通り、ダウンロードが完了した時点での動画再生が可能なことです。大容量のデータであっても動画を再生しながら順繰りにダウンロードされていくため、スムーズな視聴が可能となります。また、動画データが端末に一時ファイルとして保存されるために、キャッシュが残っている間は何度でも視聴できます。ライブ配信も行うことができる点もメリットですが、数十秒ほどのタイムラグがあり、多少の遅延は発生する点は注意が必要です。ダウンロードを行いながら動画再生ができるため、ダウンロード配信よりもスピーディーに視聴できるのです。
一方、デメリットとしては、ダウンロード配信同様に、コピーされるリスクはあります。端末にダウンロードされる以上は、コピーのリスクからは逃れられない運命と断定してもよいでしょう。また、ライブ配信において、視聴者数が増えすぎると、サーバへの負担が大きくなり、視聴が止まったり、画面が固まったり、不具合が起こる可能性があります。同じタイミングで視聴しているユーザーが多いほど、スムーズな視聴ができない可能性があるという点には注意が必要です。
まとめ
動画配信プラットフォームにはさまざまな配信方法があります。ストリーミング配信、ダウンロード配信、プログレッシブダウンロード配信がその代表で、すべての配信方法には、メリットとデメリットが存在しています。配信方法をどのような用途で使うのか、自身が楽しむためなのか、仕事として活用するのかによって、選ぶべき配信方法は変わってくるでしょう。仕事で利用する場合は、セキュリティ面を重視し、でコピーされる恐れがある配信方法は避けるべきで、自身が楽しむ形であれば、よりスムーズな配信方法を選択すれば問題はないでしょう。動画配信が身近になった現代において、自身の目的にあわせて配信方法を選びながら、上手に付き合っていくことをおすすめします。